日頃は慶應義塾體育會剣道部並びに、OB会組織である三田剣友会へのご支援、心から感謝申し上げます。
慶應義塾體育會剣道部は福澤先生が居合を熱心にされていたこと、剣道を愛されていたこともあり、創部は1878年と言われ、その歴史は139年に及びます。今年創立125年を迎える慶応義塾體育會よりその歴史は長く、伝統ある部であり、現在三田剣友会の会員は1,039人を数えます。
三田剣友会の目的は規約第3条にあるように、「会員相互の交誼を厚くし、親睦を図るとともに、慶應義塾體育會剣道部(高等学校及び志木高等学校、湘南藤沢高等部、女子高等学校、ニューヨーク学院高等部を含む)を応援し、育成強化することを目的とする。」であります。
三田剣友会の歴史も古く、名簿には1878年創部時の先輩の名前も掲載されているので、そのころから存在していたと思われます。三田剣友会はずっと規約の通りのスタンスで運営され、会員の皆さんからいただいた会費の大部分は学生の育成強化のために使われています。今までに全日本学生剣道優勝大会(団体)優勝2回、全日本学生剣道選手権大会(個人)優勝2名2回、関東レベルの大会でも男女ともに何度も好成績を記録しております。1922年に第一回が行われた早慶対抗剣道試合は、昨年第81回を数え、宿敵早稲田と毎年熱戦を繰り広げています。さらに全日本剣道選手権には戸田先輩が2回優勝するなど、学生OB共に赫々たる戦果を挙げています。OBの稽古も盛んで、火曜木曜土曜日には三田綱町道場で80歳を超えた先輩も交え、多数のOBが稽古に励んでいます。これはまさに生涯剣道そのものと言えるでしょう。
剣道以外でも実業界、さらに弁護士、医師など職種業種を問わず、多くの先輩が各界で活躍されています。
これも学生時代に剣道部に所属し稽古に励み友情を育み、勉学と剣道を両立させてきた学生だからこそであり、まさに文武両道 慶應義塾の学生の模範というべきではないでしょうか。
これからも三田剣友会は会員相互の交流を深め、皆さまの物心両面のご支援の下、優秀な学生を勧誘し、良い師範の招聘に努めてまいりますが、何よりも日頃の稽古を通じて学生を鍛えていただきたいと考えています。
今後の更なるご指導をお願いし、挨拶に代える次第です。
三田剣友会会長 山本徳治郎