ご挨拶

慶應義塾體育會剣道部のホームページをご覧頂きありがとうございます。

慶應義塾體育會剣道部は、その創部を西南戦争の直後明治11年に始まる「剣道会」に遡る130年以上の伝統を有しており、日本における学生剣道の草分けともいえる存在です。しかし我々はこの伝統を単に歴史に終わらせることなく、現在も慶應義塾体育会そして全国学生剣道の中核・模範たるべく未来に向けて精進しております。

過去には全国制覇、関東制覇を成し遂げ、この10数年を振り返ると、平成9年に関東学生剣道優勝大会(男子)で優勝、同じ年の全日本学生剣道優勝大会でも3位に入賞、平成20年にも同じ関東学生剣道優勝大会(男子)で準優勝を飾り、さらに平成21年には全日本学生選手権大会(男子個人)で3位、平成25年に関東学生剣道選手権大会(男子個人)で3位に入賞を果たしました。また平成14年には、全日本女子学生剣道優勝大会においても3位に入賞しております。剣道部の毎年のメインイベントともいえる早慶対抗剣道試合では、これまで数々の白熱した名勝負が生み出され、学生剣道の原点を照らし出しています。洗練された指導と各人の努力とを組み合わせれば、大学から選手としての潜在力を引き出すことは十分に可能です。そのことは我々慶應剣道部の実績が証明しています。

慶應剣道部では日常の練習や合宿などに加え、寒稽古の納会や剣道祭などの折に、幼稚舎剣道部から各中学や各高校の剣道部、理工学部や医学部の剣道部、そして卒業生組織である三田剣友会の80代のメンバーまでが一堂に会することになります。これこそまさしく慶應義塾の「社中一致」の伝統を体現したものといえましょう。

慶應義塾體育會剣道部は、名誉師範に剣道界の重鎮、福本修二、加藤浩二の両先生、師範に谷先生を擁し、日常的にご指導を仰いでおります。三田剣友会元会長で日本国元総理の故橋本龍太郎氏は慶應剣道部をこよなく愛し、生前、本来の法学部でなく剣道部卒業と語るのが自慢でした。慶應剣道部の卒業生は実に多方面で活躍されていますが、学生時代の剣道部で培われた経験が大きな原動力になっているようであります。また、この剣道部生活を通じて、卒業生の誰もが一生の友や先輩・後輩に出会っています。

今後とも、慶應義塾體育會剣道部に対するご支援をよろしくお願いいたします。

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慶應義塾體育會剣道部長 岩谷十郎